【解釈】7つの悪徳、クリフォトルーツ

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DMC5のクリフォトルーツ。 全部で7つあり、それをVちゃんがトドメを刺して周りました。 どんな場所に生えていたか見ると、その意味が、面白いです。 それらは、全て、価値観や社会の革命、転換点だからです。 【場所】 1️⃣橋 2️⃣教会 3️⃣図書館 4️⃣市場 5️⃣ギルガメス、古代の英雄、人間の限界 6️⃣Nobody、父、誰でもない父 7️⃣魔界 【意味】 1️⃣異世界への架け橋、分断、あの世とこの世 2️⃣宗教革命、結婚家族制度の変革 3️⃣哲学、科学、啓蒙思想、女性解放運動 4️⃣産業革命、資本主義経済、自由市場 5️⃣環境破壊、人間の限界 6️⃣Nobody、インターネット、情報革命、 核家族化、女性と子どもの労働者化、無責任の蔓延 7️⃣人智を超えた世界 どれも、よく見ると、腐敗していたり、欺瞞や虚飾に塗れているのが分かるような描写が象徴的なシンボルで分かるように描かれています。 【シンボル】 1️⃣第1の橋の崩壊、紋章が渦巻き、嵐模様(不和、争い、災禍)、武装した天使像 余談ですが、渦巻き嵐模様は最終決戦の場所の中央付近、バージルが真魔人化して突進するために飛び立つ場所にもある。 2️⃣三叉路交差点、天国ホテル、青銅屋根の教会、倒壊する福音の鐘楼、ゴリアテ(神の闘い、弱者と強者の転換)、金メッキの第1の福音天使像、ロータリーの円環分岐点、堕ちた星と高い愛(希望) 3️⃣輸送路、第2の橋の崩壊、下水(汚水)の産道、ミュージアム、図書館、哲学者、科学者、橋で図書館の方を見上げるラッパを吹く第2の福音天使像 4️⃣腐敗した食べ物にたかる蝿の市場、寄生するニーズヘッグ(労働者に寄生する資本家)、ニーズヘッグに悪態をつくグリフォン、時計、Vの分をわきまえろ発言(競争社会、能力主義、階級闘争と社会の分断)、強欲なベヒモス、嫉妬と怠惰のヘル系悪魔はナタや鎌など、収穫をはぎ取る者、しかも縛られている。 ヘルジュデッカは無数の蛇(サタン) 壁画(無垢な生命力を表す青緑の衣を着た女性に、情熱や怒りを示す赤い顔で黄色の背骨の骸骨が巻きつき、女性に魔術的な紫色の変化を起こす絵。恐らく神聖受胎の逆バージョン。バビロンの大淫婦?ナイトメアがこの壁画を打ち破り出てくるので、Vやネロの誕生を意味?) 5️⃣ギルガメス(人間の限界、過去の英雄)、収穫の秋(市場)から仮死の冬(陸と海)へ、足元の崩壊、港、行き着く先、貨物、ノアの方舟 6️⃣渓谷(女性)、ヘルの徘徊する教会、墓場、宗教の行き詰まり、墓地、血塗れの祭壇(犠牲、生贄、幼児、仮面、無数の匿名性)、イニシエーション、Nobody(ブレイクにはNobodaddyというシンボルがあり、これは、誰でもない父を意味する造語だと思われる。)産道の様な渓谷墓地を抜けて、子宮の様な血塗れ祭壇に至り、Nobodyが崇拝ダンスを捧げる魔剣スパーダ(父親の無責任を意味?)を発見。 7️⃣魔界にて半魔半人の双子で最後のルーツを倒す(死や不和を分断する?) まー、非常にシンボルがあちこちにあり、拾いきれないくらいあります。 クリフォトルーツまわりだけでも多いですが、橋や商店街やバスや地下鉄のポスターや電光掲示板など、広告や店の看板にもシンボルがいっぱい。特にSpringの単語がたくさん。 ブレイクはこの単語に様々な意味を複層的に込めています。 (はずむ、はじける、蒔いた種が芽を出す、生命、春、復活、祭典、泉、想像、創造、スパイラル、生命の循環など) 他にもいっぱいシンボルがあります。(復活再生循環を表す様なケルト文様とか。マルファス幻想空間、マルファス、舞台の床など。) ネロとVが親子で共演した劇場は、金の鷲の像があり、ネロがホルス、Vがオシリスで、復活と世代交代の前座の様な印象も受けます。 色々なシンボルが満天の星の様に散りばめられていますが、死と再生、復活、喪失した絆の再生、創造性、不和を招く価値観や判断の否定、安易に価値判断やジャッジをして復讐や懲罰に至らない、調和の世界、そういったメッセージ性を持つシンボルが多かった気がします。 DMCシリーズはダークディヴァインコメディらしく、シンボルの宝庫なので、そうしたパンくず(道案内のヒント)を拾いながら、迷いの森(ダンテ神曲で、ダンテは最初迷いの森で道案内バージルを発見する)を探検するのも楽しみの一つかと思います。