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お兄ちゃん……
冒頭、話は虎杖の赤血操術の修行のシーンから始まります。そこには加茂憲紀と脹相が。早速虎杖に百歛のコツを教えようとする脹相でしたが、長い間"呪い"として生きてきた彼の感覚は、虎杖には伝わらなかったようです…。対して、憲紀は虎杖に的確なアドバイスをしたり、さらには超新星は俺に聞けという脹相に、技の習得の優先度を諭していたりもしました。これには脹相も不満気でしたね。
和やかな雰囲気も束の間、戦場へ意識を戻されます。何やら不穏な空気が…それもそのはず、前話で宿儺が遂に開を見せたのです。斬撃を耐え切ったとはいえ、虎杖は今まさに領域の中心にいます。開を発動されてはひとたまりもないでしょう。
そして放たれた、呪いの王の炎。
その炎は新宿を焼き尽くし、建物をも切り裂いて、更地にするだけの威力がありました。正に地獄絵図です。
虎杖はゆっくりと目を開きます。その身体は、焼けただれ朽ちていてもおかしくありませんでしたが、不思議なことに火傷1つ負うことはなかったのです。なぜでしょうか。
それは、目の前にいる、血の繋がった兄のおかげだったのでした。
焼け焦げ、崩れ落ちていく脹相。助からないことは明白でした。最期に脹相は、教えるのが下手で悪かったなと、虎杖に語りかけます。
あの日、渋谷で会った2人。なんの接点も無かったはずの2人。脹相は、虎杖の心が折れかけた時、常に傍にいました。虎杖は、脹相に「兄」として、感謝をしました。今まで言えなかった一言を。
「ありがとう、兄貴」